Q14:ローバルシリーズの上にはどんな上塗り塗料が使えるの?

A:下表のようになります。

※他社塗料上塗り注意:
1.必ず20℃環境下で24時間以上塗装間隔をあけて下さい。
2.塗料種、メーカーにより発泡現象がでるものがあります。
  その場合は、ミストコート処理後上塗りして下さい。
※ミストコート処理:専用シンナーで30~50%程度希釈した低粘度の上塗り塗料を塗布し、塗膜中の空気と置換させて封孔処理する方法です。

Q15:ローバルを塗装済みで、上塗りしたいのですが方法はありますか?

A:ローバル塗膜への上塗りは、ハケ返しにより塗膜の再溶解が起こる可能性があるので原則お勧めできません。しかし、亜鉛めっきに相性が良い水性上塗り塗料、及びスプレー塗装、エアゾールタイプでの直接塗装は可能です。

Q16:ローバルシルバー、ローバルアルファは他社塗料を上塗りできない?

A:次の2点の理由のため一般塗料を上塗りすると顔料より表層剥離の可能性があるためおすすめしておりません。
1.一般塗料に比べ顔料の含有量が非常に高いためです。
2.ローバルシルバーはアルミを、またローバルアルファは亜鉛末を、それぞれ木の葉状に特殊加工しているためです。

Q17:ローバルに上塗りは必要無い?

A:上塗りは基本的に必要ありません。ローバルのみで十分なさび止め能力があり、省工程のため経済性の追求が可能です。またローバル仕上げの場合、次回改修時は赤さび箇所は2種ケレン、白さび箇所は3種ケレンにて前処理後に直接ローバルを塗り重ねできるため、手間がかからずメンテナンスも容易です。
ただし、海水が直接かかるような環境では他社塗料の上塗りを含めた塗装系をお勧めいたします。

Q18:エポローバルになぜフタル酸塗料(油性系の塗料)を上塗りできない?

A:油性系の塗料は亜鉛と反応する為、6ヶ月~2年後に層間剥離を起こす可能性が高く、お勧めできません。
フタル酸以外の油性系の塗料も同様にお勧めできません(アルキド樹脂系など)

Q19:エポローバルの上塗りに焼付塗装は可能か?

A:可能です。ただし、発泡現象が発生する可能性がありますのでミストコート処理(Q.14 ※印 参照)をしてから上塗りすることを推奨しています。

Q20:クロムめっきに『クロムもドキッ!』を塗っても大丈夫?

A:クロムめっきと同等の性能は得られないため、美観を長期間求められる場所及び、摩擦衝撃の加わる場所には不向きです。短期間の化粧として使用する程度であれば使用可能です。

Q21:既設構造物へのローバルシリーズによる上塗りはできるのか?

A:旧塗膜の剥離を行ってから、ローバルシリーズを塗装してください。
旧塗膜が残存している場合、水性ローバルであれば塗装可能です。旧塗膜は全体的にカップワイヤなどでケレンして劣化塗膜と赤さびを除去し、活膜残しの状態で全体的に塗装してください。金属素地へ塗装した所は亜鉛のさび止め効果を発揮いたします。旧塗膜上へ塗装した所は、亜鉛のさび止め効果は発揮されませんが、既存塗膜の紫外線劣化防止になります。