- Q1:鉄材のミルスケール(黒皮)の処理は?
- Q2:ローバルを剥離したいときはどのようにしたらいい?
- Q3:素地調整について、酸は使わなくていいの?
- Q4:ローバルで亜鉛めっきの溶接箇所や切断面を補修する方法は?
- Q5:海塩粒子や融雪剤の付着が懸念される箇所での素地調整の方法は?
Q1:鉄材のミルスケール(黒皮)の処理は?
A:ミルスケール、赤さびなどは、除去してから塗装してください。
赤さびが散見されるようなミルスケールの上から塗装すると、さび止め能力を充分に発揮できない可能性があります。
これは、素地とミルスケールの間で既に腐食が進んでいる可能性があるからです。
Q2:ローバルを剥離したいときはどのようにしたらいい?
A:塗装後1ヶ月以内:専用シンナーで拭き取ることは可能と思われます。
塗装後3ヶ月以上:屋内ではシンナーで拭き取ることは可能と思われますが、屋外に放置されると、徐々に塗膜が固く安定な皮膜に覆われていきますので、シンナーだけでは剥離できない可能性があります。このような場合は、グラインダーなどで物理的に塗膜を削り取ることになります。
製品名 | 剥離方法 |
---|---|
ローバル ローバルアルファ ローバルシルバー |
ローバルシンナーにて膨潤、拭き取り 動力工具にて除去 |
エポローバル | エポローバルシンナーにて膨潤、拭き取り 動力工具にて除去 |
ローバルエコタイプ ローバルシルバーエコタイプ ALMZ |
エコシリーズシンナーにて膨潤、拭き取り 動力工具にて除去 |
水性ローバル | 動力工具にて除去 |
Q3:素地調整について、酸は使わなくていいの?
A:酸洗い処理は可能ですが、中和が難しいため、動力工具による素地調整を推奨します。
Q4:ローバルで亜鉛めっきの溶接箇所や切断面を補修する方法は?
A:素地調整の種別は2種ケレンです。
溶接・溶断のスパッター、スラグなどをディスクサンダーなどの動力工具、及びスクレーパー・ワイヤーブラシなどを併用し除去する。
溶接ビートの凹凸は動力工具を使用し滑らかにする。
ごみ・ホコリ、付着物など無い清浄な金属面を露出させる。
ローバルを充分撹拌し塗料液が均一になったことを確認した後、速やかに置いていくように塗装する。(推奨塗膜厚:80μm(2回塗り合計))
Q5:海塩粒子や融雪剤の付着が懸念される箇所での素地調整の方法は?
A.水洗洗浄(高圧水洗洗浄を推奨)を実施し、表面の塩分を除去して下さい。
塩素濃度50mg/㎡以下であることを確認してから塗装を実施して下さい。